2014年2月8日土曜日

はじめてまして

それはいつのことだったでしょう。
はじめてことばをはなしたのは

それはいつのことだったでしょう。
はじめてどこかにいきたいとおもったのは

それはいつのことだったでしょう
はじめてだれかのそばにいたいとおもったのは

そはれはじめてあめがふったときのことを
もうおぼえていはいないようにわかりませんが

ことばをはなすときや
どこかにいきたいとおもうときや
だれかのそばにいたいとおもうとき
そのすべてがはじめてのようなきもちで
いることはできないけれど
せめてわすれないようにしたい
きょうというは
いまというしゅんかんは
はじめてのことなのだということを

ぼくにとっても
あなたにとっても
このせかいにとっても
はじめまして

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす