2013年8月1日木曜日

風車

はだけたシャツの隙間から
白い君の肌がのぞいて
赤く染まるほおを恥ずかしげに隠した

夕立が上がったあとの光る道を
風と一緒にふらふらと歩いて
出逢ったのがいつだか思い出していた

10年先がどうなるかなんて
考えるふりをして君の素振り
とどまる時の中でさぐっていた

次の約束をしないままに
音の速さで今が思い出に変わってゆく
さよならを告げないままに
カラカラと回る風車に
僕らの景色もまぎれはじめる

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす