2011年10月13日木曜日

高円寺恋歌

知らない街歩いて メグミの香り探してた
春はいつも先まわり 思い出が鼻先かすめる

知らない花見つめて ユミコの姿探してた
夏はいつも遠い空 ずぶ濡れの髪乾かした

知らない店長居して サユリの気配探してた
秋はいつも夕暮れの予感 長い影路地に伸びた

知らない歌聞いて ケイコの言葉探してた
冬はいつもかくれんぼ 静けさがこの街つつんだ

知らない人愛して 君の仕草探してた
僕はいつも君の中 君はいつまでも僕の中  

この道だね 君に触れて 心あふれ
この季節さ 甘い記憶 さよならだね

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす