poem on chair
2012年10月29日月曜日
質草
質屋に土産を入れる
質屋に楽器を入れる
質屋にカメラを入れる
質屋にパソコンを入れる
質屋に服を入れる
質屋に時計を入れる
質屋に本を入れる
質屋に心を入れる
質屋に血を入れる
質屋に殻の身体を入れる
プライスレス
欲しいのは金
金を得る為の金
愛を繋ぎとめる為の金
友情を繋ぎとめる為の金
自分の存在を確かめる為の金
この世のすべては質草の種
今日も地球に根を張り
宙へ伸びる
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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