poem on chair
2012年10月20日土曜日
腕時計
古ぼけた腕時計
何処かの街で
まだ動いているだろうか
「餞別に」とねだった
君の華奢な手首で
まだ動いているだろうか
2人の間に流れる
暖かさがくすぐったくて
それ以上近づけなかった
映画の中の腕時計
巻き戻せば何度でも
動き出していた
古ぼけた腕時計
取り戻せない時間には
まだ動いているだろうか
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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