poem on chair
2012年10月9日火曜日
夢の中でさえ
胃に穴が開きそうな現実
穴に薬を詰め込んで
アルコールで消毒
とぎれとぎれ見る夢は
カリブの透明な海
肌の白い美しいあの人が
私のそれをくわえて
なぐさめる
なのに夢にまで
現実が押し寄せて
過去をひきずり
別れを告げている
自由でいられることを
気が付かない
自由でいられることを
夢の中でさえ気が付かない
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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