poem on chair
2012年2月3日金曜日
美人日和
緩やかにその日はあけた
携帯に美人からメッセージが
昼時、美人から電話が
ブログに美人からコメントが
映画の中で美人が
好きな喫茶店に美人のウェイトレスが
仕事場で美人姉妹が
帰りの電車で隣に美人が
眠ったあと夢の中で美人が
美人が 来ている、かかってくる、つく、
囁いている、働いている、 過ごしていく、
座る、追ってくる
美人に触れることはなかった
それは太陽
ひとつの死を含んでいる
翌朝 私は一枚の絵を描いた
美人は凛と微笑んでいる
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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