2012年9月30日日曜日

ごぎゅごぎゅぎゅう

ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう

嵐が来た
道の真ん中に立って
メガネが吹き飛び
帽子が吹き飛び
看板や街灯吹き飛び
頭上に落ち即死するほど
吹き荒れている

ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう

予定は吹き飛び
報われぬ恋も吹き飛び
昨日のまずい詩も吹き飛び
見知らぬ女を抱いて
札束も性欲もテッシュも吹き飛び
地球は軌道をはずれて
太陽系からもれていく

ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅう

妄想は吹き飛び
迷いも吹き飛び
愛や詩情がちぎれ飛んで
吹き荒れる嵐と共に消える
マイルスのペットが鳴いて
離れていく満月が覗き
すべてが揺れている

ごぎゅごぎゅぎゅ
ごぎゅごぎゅぎゅぎゅう...







0 件のコメント:

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす