poem on chair
2012年6月28日木曜日
ホーホーヨイ
夕闇の風が運んで来るのは
無限の硬質電灯
託された書簡の結び目に
揺らめく向日葵
地層の厚みを誰が知ろう
並べられた次元の
渡り廊下に朱色の通信機
僅かに響く信号の行方に
別れのシグナル
打ち砕かれた鉱石の欠片に
雫を託した船頭が
唄うは今宵の月の影
ホーホーヨイ
ホーホーヨイ
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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