poem on chair
2012年6月6日水曜日
火口
小さく赤く鮮やかな花は火口のほとりにいて
夕日が水平線に沈むところや
鳥が風に揺られるところを静かに見ていた
小さく赤く鮮やかな花のそばを あなたが通り過ぎて
あなたのそばを私が通り過ぎて
小さく赤く鮮やかなその花とあなたは
私の心の中に咲いたから
私は火口のほとりでいつでも星空に会える
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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