2008年11月25日火曜日

高尾山

行楽客行きかう
紅葉の高尾山

男坂と女坂の間に伸びる
仏舎利への道

踏み荒らされぬその一角に
礎となった人々の碑が佇む

雨が降り、風が吹き
陽にさらされようと黙って佇む

怒りか、慈しみか
喜びか、悲しみか

花咲く季節
木々の彩る季節には

手のあることのありがたさ
足のあることのありがたさ
目のあることのありがたさ
心のあることのありがたさ

携え

友とその道を行く
踏み固めて

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす