2008年11月18日火曜日

朝陽

僕は時々生きているということが
とてもはかなく
すぐにでも消えてしまうのではないかと
思うときがあるんだ

だから心に浮かんだことを
すぐに言ってしまったり
悲しいくらい衝動的に
なにかをしてしまったり
やめてしまったりするんだ

君に突然会いに行ったのに
うつむいて黙りこくったりする
そばにいないことが耐えられなくて
会うことでさらしてしまうことが怖いんだ

君と出会ったことで
僕は自分の求めているものが
何かわかったんだ

それはすぐそばにあるのに
とてつもなく遠く
すでに手にしているのに
いつまでも追いかけなければならない

それはそのものが
時間をかけて成っていくものだから
それはそのものが
僕と君の間に繰り返される時間の中で
それは成っていくものだから

僕は今、穏やかです
僕はあなたを感じています
もうすぐ夜が明けます
あたらしい明日がやってきます

おはよう
おはよう

君におだやかな朝陽がそそぎますように

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす