poem on chair
2008年6月25日水曜日
時の芳香~友へ~
洗濯物の揺れる影が
風とともに部屋に入り込み
疲れ横たえた君の体を
猫がじゃれるようにゆする
寝息を立てる君の顔に浮かぶ
悲しみと喜びの年輪
この部屋に満ちるのは
君と出会ってから今まで積み重ねた
すばらしき時の芳香
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
0 件のコメント:
コメントを投稿