poem on chair
2008年6月5日木曜日
祝詞2
幽玄の彼方より迷いくる
甲殻の羽音の明滅した希望が
前兆なく抱擁し
牛革の伝統を放棄し忘却するのだ
犠牲の微笑が就寝し
静寂の上蓋が別離を興す
しかし然として雪崩を踏みしめるのは
感得しているからなのだ残忍な歓喜を
眼球の行方の砂塵を行く呼吸
覚者の表層を3番手の端にて掘る
警笛の椅子、いや傘、いや、石が
蛾の訓戒を
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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