2020年11月8日日曜日

ある朝のこと

昨夜の夢の続きが

現実世界の朝日に溶けて

砕かれた虹のかけらになる

錯乱した水際の白鳥たちが

終わりの季節を知って

飛び立ってゆく

塗り固められた

煉瓦造り、緑の大河へかかる

橋の上を

打ち震えた哀しみ通りぎた

ああ、

今、また

通り過ぎた

0 件のコメント:

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす