僕の前を流れた風景
それはすでに失われ
花を揺らす風
ベンチを照らす光
喋り声
道端のはね
いつかの土産
無数のマンション
僕を見つめる目
僕は何かを思い出した
通勤途中の駅で
懐かしい友人に会う時に
あの雲の果ては
果てである
今はもわかりもしない悲しみの
僕は何をみたのか
僕は何をみたかったのか
影が形を作る
触れてはいけない
僕は近くだけだ
僕は迫る
忘れながら失いながら
触れられぬものに
僕は停止する
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ああ、優しい世界が 花の美しい佇まいが 現れる 言葉はそうして歩く 染み付いて歌う そうして染み付いてゆく 慣れ親しんだ冬 浮遊 ぼくはあそびたい みんな知っている 君は誰かのもの 君の瞳に僕がいる 君がいる 美しい君がいる 世界が君を現し...
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