2020年6月22日月曜日

梅雨

どこかにいる時間の
予定のあったその時間に
どこにもいかずに時計とカレンダーをみつめている
あなたに会う時間の
新しく買った家具のことを
始めた仕事のことを話している時間に
こうしてひとり書いている
静かすぎる夜には
なにもしなくてもいいのだけどざわつくほど
あたりは暗くなり梅雨と呼ばれる季節がやってきて
日の長い時間はもう通りすぎたのだと
電波が映し出す画面が教えてくれる
あの日に行きたかったけれども
それは私があの時もっと強く願わなかったからなのかもしれない
私がこうしていることもまたいつかへつながるのだろう
今夜はまた雨が降っています

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす