2014年4月22日火曜日

まぼろし

空の果てを探して見上げた蜃気楼に
虹のこぼした水滴が流れて
つぶやかれたはずの言葉の足跡
雲の揺らす記憶の草原
漕ぎ出された二層ボートのきしみ
十字架のまなざしを受け止める月
バベルの窓から見下ろす町並みは
鳥すらも恐れて踏み込まぬ聖域
待っているものは巡る朝日のぬくみ
ひまわり畑の真ん中で少女が
空を指さしている
旗がゆれて
流星がはじけた
まどろみのなかでぼんやりと
触れることの出来る
幻をみた

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poem on chair

僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair