poem on chair
2012年8月13日月曜日
話す
髭面の外見からは
とびきりの情熱はみえない
ぼんやりとした外見からは
鋼の意思はみえない
出会って話して微笑んで
はじめてわかる素晴らしさ
その人の素晴らしさ
人の素晴らしさ
物事をはかるためや
危険を伝えるためより
人の中に輝く精神に
触れるために
人は出会い
人は話す
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
社にて
女の眠る本屋の二階 カビの臭いのする布団 光の差し込むグラス 寒風の通る路地裏 車に乗って女を探して 目覚めるとそこにいた 溢れるくらいの冬の気配が 少し触れるだけでこぼれきそうで動けない 時折ひびくアラームと 夢とうつつの交わる振り子時計 老人の手の皺 ...
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