poem on chair
2012年7月25日水曜日
7月のソネット
七月の頂きに新しき景色
傍にささやかな花の微笑み
昼に育まれる光の雨
なじんだ場所に別れの鐘を告げて
押され導かれ歩みゆく
思い出の中でならば美は永遠
心に寄り添う雲雀の唄聲
清涼な風のしめす方角
森に偉大なる虫の営み
夜に慰める静寂の海
辿れば見えるものは見えざる美へ
辿れば見ざるものは見える美へ
時の環を抜けて美となるのだ
思い出さねばならぬ時は来た
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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