2025年9月12日金曜日

poem on chair

僕たちのいくつかの言葉について

僕たちのいつかの言葉について

ここへのせる

たゆたう からだの ひとつのように

椅子へ腰かける穏やかな老人のように

poem on chair

2025年8月7日木曜日

LOVE

旅のあいだ

今日がどういう日か

君は訊ねたね

青空ならBLUEというように

英語を稽古しながら僕は答えた

世界にはたくさんの言葉があって

全ていい終えるまくらいまで

一緒にいたかったけれど

そんなことは叶わない

わかっていた

旅の最後の日に言おうとしていたけど

ほんとうは旅の始まりから

君に出会った時から

わかっていた

I LOVE YOU

君と一緒に過ごせる日は

全てが

LOVE

言葉の全ては

世界の全ては

LOVE



2025年7月30日水曜日

小松さん

俺がファミレスでバイトしてたころ

町田康を教えてくれた卵顔で色白で美人だけど並びの悪かったタバコのみの酒飲みの小松さん

札幌生まれだったな同じバイト先のひとと付き合って苦労したってバイト辞めた後に聞いた

居酒屋で飲んだんだよな一度。すごい綺麗だなって言えなかった。



2025年7月11日金曜日

 誰かを恋するというのはなぜこうも私を孤独に無口にさせるのか

2025年6月27日金曜日

 北千住の飲み屋街/誰かの落としたチョコを拾う/バレンタインデイ神からの愛として食う

 正義の政治

せいぎのせいじ

正規の社員

せいきのしゃいん

神聖な性交

せいなるせいこう

僕の中のブラックボックス

僕のハイライト、コントラスト

誰かの捨てたいらないものだけで生きていけるよ

改行した人生に期待してんだよ

じぶんの改行したらカーソルが上にいく方法ないかな

僕の中のブラックボックス

僕のハイライト、コントラスト

こんすとらくと

こんたくと

ぼくのぼっくす

 夢パン

小麦粉と塩と水

挟むものはイメージ

2025年6月25日水曜日

私が必要とされるところへ

私の必要とするところへ

私は何をする

なすべきことをする

世界の求めるなすべきことをする

私の欲することをする

美しい世界

美しき世界

私はある

私はいる

光、色、音

あたたかさ

やわらかさ

恵まれている

ありがたさ

ありがとうと言います

ふたたび


 世界よ今日もありがとう

たなびく洗濯物に

いつしかの風が吹いている

心地よい思い出が

いつも私のそばにある

それは私を形づくり

それは私を歩かせる

私はいつも世界と共にある

2025年6月23日月曜日

カラス

 新興住宅の空き地

しんこーじゅうたくのあきち


看板と自動販売機と僕

かんばんとじはんきとぼく


煙草の煙が空に伸びて

たばこのけむりがそらにのびる


久しぶりに空みたな

ひさしぶりにそらみたな


地面ばかり見て

じめんばかりみてて


落ちてるものばかり気にしてた

おちてるものばかりきにしてた


人が使わなくなったものだけで生きられる

ひとがつかわなくなったものだけでいきられる


私はカラス。

わたしはからす





2025年6月13日金曜日

 言葉はどこへでも入り込み

言葉はどこへでも持ち運べる

軽い、そして重い

私が気になるのはその

言葉の生まれたところだ

人が投げ込んだ電子の中かもしれない


ああ、それは私のとの交わりの中で生まれたもの

ああ、そしてそれは光

 覚えている

僕が忘れてしまったことや

みんなが忘れてしまったこと

この場所だけが覚えている

僕がいたことや

みんながいたことも

この場所

このアドレスは忘れない

またあの日のように

君が尋ねて来るような気がして

またあの時のように

君が尋ねて来るような気がして

教えてくれる

今も昨日も明日も

君が訪れることを

2025年6月1日日曜日

 光の中の過去に問いかけられて

僕はまた歩き出すんだ


空がどこにあったかわからない

言葉がどこにあったかわからない

ただ僕の身体に残っていて

語り出すんだ


ひとつの青い予定が浮かんでいる

僕は羽根を羽ばたかせて

飛び上がったんだ

2025年5月31日土曜日

ここが永遠だとして
君は誰

ここが天国だとして 
僕は誰 

光が愛を導いて 
地上に現れている 

ここへ辿り着いたことへの悦び 
僕は再び君といた

2025年1月12日日曜日

わたしだったらそうするな

シンプルな問いと答え
クローバーを探すわ
四つ葉のクローバーを探すわ

追いついたかしら?
パステル色のカエルさん
揺れてるブランコ スカート
今もパレード

こぶしを握る
傾きかけた人生

真っ白な造花の薔薇に
赤いスプレーかけていく
わたしだったらそうするな
わたしだったらそうするな

poem on chair

僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair