ああ、優しい世界が
花の美しい佇まいが
現れる
言葉はそうして歩く
染み付いて歌う
そうして染み付いてゆく
慣れ親しんだ冬
浮遊
ぼくはあそびたい
みんな知っている
君は誰かのもの
君の瞳に僕がいる
君がいる
美しい君がいる
世界が君を現した
僕の前に現した
私の七色の縁取りを
通り越して
どうしてあなたは現れたのか
いつ伝え
いつ歌うのか
心を
ああ、君
美しい君の傍にいる
果てしない愛が
花のひとひら
美しい
美しい
僕は触れない
君に触れないから歌うよ
知ってほしい
私に起こるこの愛を
鳥の羽根の落ちているを見かける時
私はまともな道を歩んでいるのだと思う
それはひとつの導
私が憎しみにかられた時でさえ
異国の港に無数の羽根があり
私を慰めた
羽根を纏う鳥が今朝路上で
私の代わりに身体を潰されて
絶命していた
空を見ていたのです
その鳥は
明け方の空を
私はその鳥に近づいて
逃げないのに驚いて
そして初めて
絶命しているのに気がついたのです
その鳥は空を見ていた
私はひとつの詩をたむける
詩は羽根
ひとつの羽根
ひとつの導
旅のあいだ
今日がどういう日か
君は訊ねたね
青空ならBLUEというように
英語を稽古しながら僕は答えた
世界にはたくさんの言葉があって
全ていい終えるまくらいまで
一緒にいたかったけれど
そんなことは叶わない
わかっていた
旅の最後の日に言おうとしていたけど
ほんとうは旅の始まりから
君に出会った時から
わかっていた
I LOVE YOU
君と一緒に過ごせる日は
全てが
LOVE
言葉の全ては
世界の全ては
LOVE
俺がファミレスでバイトしてたころ
町田康を教えてくれた卵顔で色白で美人だけど並びの悪かったタバコのみの酒飲みの小松さん
札幌生まれだったな同じバイト先のひとと付き合って苦労したってバイト辞めた後に聞いた
居酒屋で飲んだんだよな一度。すごい綺麗だなって言えなかった。
新興住宅の空き地
しんこーじゅうたくのあきち
看板と自動販売機と僕
かんばんとじはんきとぼく
煙草の煙が空に伸びて
たばこのけむりがそらにのびる
久しぶりに空みたな
ひさしぶりにそらみたな
地面ばかり見て
じめんばかりみてて
落ちてるものばかり気にしてた
おちてるものばかりきにしてた
人が使わなくなったものだけで生きられる
ひとがつかわなくなったものだけでいきられる
私はカラス。
わたしはからす
ああ、優しい世界が 花の美しい佇まいが 現れる 言葉はそうして歩く 染み付いて歌う そうして染み付いてゆく 慣れ親しんだ冬 浮遊 ぼくはあそびたい みんな知っている 君は誰かのもの 君の瞳に僕がいる 君がいる 美しい君がいる 世界が君を現し...