poem on chair
2017年3月22日水曜日
はなればなれに世界はありまして
はなればなれに
世界はありまして
みぎて よるのき
わらう かぜ うしろ
雨のしじま 卓上ランプ
ふりこ時計 ボボン 一輪挿し
コーヒー 古本 とりおき
キャバレーの娘
スケッチしたての赤ちょうちん
すりガラス越し
はなればなれに
世界はありまして
詩はなかった
でも君が来て
世界は詩になった
君を知るまで
詩はなかった
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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