poem on chair
2015年8月19日水曜日
コニーアイランド
Heaven がどこにあるのかというと
もう佇むことのない
汐風の吹く夕暮れの中にあるのだ
家族連れが賑やかに騒ぎ
観覧車が空をかき混ぜる
何もない時間の中に
ぽっかりと僕のいた影がある
焼きあがるピザを待ちながら
景色に溶け込んでいくことで
Heavenへのカギを拾い上げるのだ
始まりの知れない信号機が
案内を開始した
黄色い風船が
どこかの街角に現れては
消えてゆく
Heaven を通り過ぎて
僕はまたピザを食べる
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
社にて
女の眠る本屋の二階 カビの臭いのする布団 光の差し込むグラス 寒風の通る路地裏 車に乗って女を探して 目覚めるとそこにいた 溢れるくらいの冬の気配が 少し触れるだけでこぼれきそうで動けない 時折ひびくアラームと 夢とうつつの交わる振り子時計 老人の手の皺 ...
0 件のコメント:
コメントを投稿