2009年2月25日水曜日

女は

走り行く闇をまなこに沈めし若い娘
花と鳥に彩られたくましき腕に盗まれ
捧げられる夢を見る

かくして若い娘は生を美しく完結させ
針で傷ついた指先に流れる
赤き花びらを大気に吸わせる

恥じらい確かめ安堵しながら
心のうちにしまいこみ
高く陽の昇る浜辺にてひっそりと眺める

ふけり懐かしむゆうべ
娘は娘でなく女となる
女はだれでもそれを持っている

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  ああ、優しい世界が 花の美しい佇まいが 現れる 言葉はそうして歩く 染み付いて歌う そうして染み付いてゆく 慣れ親しんだ冬 浮遊 ぼくはあそびたい みんな知っている 君は誰かのもの 君の瞳に僕がいる 君がいる 美しい君がいる 世界が君を現し...