詩、よりも
詩、読み上げる僕よりも
詩、聴く君の美しき
2012年2月11日土曜日
2012年2月10日金曜日
2012年2月9日木曜日
君は誰だ
立ちつくす警官
原発20キロ地点 封鎖地点
君にも名前あるだろ
君にも親があるだろ
君にも好きな人あるだろ
大丈夫か?君、大丈夫か?
降ってるぜ放射能
降ってるぜ放射能
大丈夫か?君、大丈夫か?
僕を止める
僕の名前を聞く君は誰だ
警官 警官 自衛隊員 自衛隊員
君は誰だ 君の名前は 何だ?
君、大丈夫か?
原発20キロ地点 封鎖地点
君にも名前あるだろ
君にも親があるだろ
君にも好きな人あるだろ
大丈夫か?君、大丈夫か?
降ってるぜ放射能
降ってるぜ放射能
大丈夫か?君、大丈夫か?
僕を止める
僕の名前を聞く君は誰だ
警官 警官 自衛隊員 自衛隊員
君は誰だ 君の名前は 何だ?
君、大丈夫か?
2012年2月8日水曜日
2012年2月7日火曜日
2012年2月6日月曜日
ME MO MA U ME SA O
A RU I TE TU KA MA NA KU TE HA
A RU I TE KA N GA E NA KU TE HA
HA DA KA NO KO KO RO
KO U HE I NA ME SE N
HO HO E MI I KO U
MU GE N NO SE KA I
HI TO RI DE MO
HI TO RI DE NI NE MO
A RU I TE KA N GA E NA KU TE HA
HA DA KA NO KO KO RO
KO U HE I NA ME SE N
HO HO E MI I KO U
MU GE N NO SE KA I
HI TO RI DE MO
HI TO RI DE NI NE MO
2012年2月5日日曜日
The big fishhook
The big fishhook DAG thrown from Canada
The scene of Japan has been fished and it goes back.
Autumn
It is thrown from Canada.
The big fishhook DAG
The Japanese woman has been decoyed and it is cooking.
Let's meet in the future
The scene of Japan has been fished and it goes back.
Autumn
It is thrown from Canada.
The big fishhook DAG
The Japanese woman has been decoyed and it is cooking.
Let's meet in the future
2012年2月4日土曜日
誰か
満員電車の中
見知らぬ女の子が
私の服の袖を掴んでいる
立っていられない女の子は
私にもたれかかってくる
電車が大きく揺れて
柔らかな女の子の手が
私の手に触れた
手が指を探った
私は財布を気にした
手は手を握った
新宿から中野の一駅
私は私ではない誰かだった
見知らぬ女の子が
私の服の袖を掴んでいる
立っていられない女の子は
私にもたれかかってくる
電車が大きく揺れて
柔らかな女の子の手が
私の手に触れた
手が指を探った
私は財布を気にした
手は手を握った
新宿から中野の一駅
私は私ではない誰かだった
2012年2月3日金曜日
美人日和
緩やかにその日はあけた
携帯に美人からメッセージが
昼時、美人から電話が
ブログに美人からコメントが
映画の中で美人が
好きな喫茶店に美人のウェイトレスが
仕事場で美人姉妹が
帰りの電車で隣に美人が
眠ったあと夢の中で美人が
美人が 来ている、かかってくる、つく、
囁いている、働いている、 過ごしていく、
座る、追ってくる
美人に触れることはなかった
それは太陽
ひとつの死を含んでいる
翌朝 私は一枚の絵を描いた
美人は凛と微笑んでいる
携帯に美人からメッセージが
昼時、美人から電話が
ブログに美人からコメントが
映画の中で美人が
好きな喫茶店に美人のウェイトレスが
仕事場で美人姉妹が
帰りの電車で隣に美人が
眠ったあと夢の中で美人が
美人が 来ている、かかってくる、つく、
囁いている、働いている、 過ごしていく、
座る、追ってくる
美人に触れることはなかった
それは太陽
ひとつの死を含んでいる
翌朝 私は一枚の絵を描いた
美人は凛と微笑んでいる
2012年2月2日木曜日
長ネギ
とびだしたそいつは
運ばれている
籠バック
トートバック
買い物袋
リュック
カート
おさまりきらないで
周囲を見回す潜望鏡
運ぶ人はみな
それでも
はみだしたそいつを許して
しあわせそうである
l今夜は鍋
l今夜は鍋
2012年2月1日水曜日
それは隠している
僕はスヌーピーを隠している
スヌーピーは朝食を隠している
朝食は深夜の営みを隠している
深夜の営みは下着を隠している
下着はカイコを隠している
カイコは就職を隠している
就職は大工を隠している
大工は家を隠している
家は涙を隠している
涙は海を隠している
海はマグマを隠している
マグマは星のかけらを隠している
星のかけらは王子様を隠している
王子様は友達を隠している
友達は笑顔を隠している
笑顔は悲しみを隠している
悲しみはウイスキーを隠している
ウイスキーは泥炭を隠している
泥炭は蠅を隠している
蠅は山寺を隠している
山寺は仏像を隠している
仏像は宇宙を隠している
宇宙は真理を隠している
真理はスヌーピーを隠している
スヌーピーは僕を・・・
(隠しているものは現れている)
スヌーピーは朝食を隠している
朝食は深夜の営みを隠している
深夜の営みは下着を隠している
下着はカイコを隠している
カイコは就職を隠している
就職は大工を隠している
大工は家を隠している
家は涙を隠している
涙は海を隠している
海はマグマを隠している
マグマは星のかけらを隠している
星のかけらは王子様を隠している
王子様は友達を隠している
友達は笑顔を隠している
笑顔は悲しみを隠している
悲しみはウイスキーを隠している
ウイスキーは泥炭を隠している
泥炭は蠅を隠している
蠅は山寺を隠している
山寺は仏像を隠している
仏像は宇宙を隠している
宇宙は真理を隠している
真理はスヌーピーを隠している
スヌーピーは僕を・・・
(隠しているものは現れている)
2012年1月31日火曜日
偉大なる枝へのオード
喜びの日も 悲しみの日も
たくましく たちゆく
偉大なる枝よ
幹である私は敬礼する
偉大なる枝よ
なぜ いま
たくましく たちゆく
偉大なる枝よ
その美しき大地を指し示せ
偉大なる枝よ
その慈しき大地を指し示せ
偉大なる枝よ
その麗しく輝く大地を指し示せ
たくましく たちゆく
偉大なる枝よ
幹である私は敬礼する
偉大なる枝よ
なぜ いま
たくましく たちゆく
偉大なる枝よ
その美しき大地を指し示せ
偉大なる枝よ
その慈しき大地を指し示せ
偉大なる枝よ
その麗しく輝く大地を指し示せ
2012年1月30日月曜日
2012年1月29日日曜日
人は
人は人を見るとき
都合のいいように見ます
人は人に見せるとき
都合のいいように見せます
その差が悲しみや時に
憎しみを生みます
その差が笑いや時に
新しい自分を生みます
生まれてくるものの差は
人に満たしてもらおうと
するところから生まれます
人を満たそうと
するところから生まれます
生まれたら死ねばいい
死んだら生まれればいい
都合のいいように見ます
人は人に見せるとき
都合のいいように見せます
その差が悲しみや時に
憎しみを生みます
その差が笑いや時に
新しい自分を生みます
生まれてくるものの差は
人に満たしてもらおうと
するところから生まれます
人を満たそうと
するところから生まれます
生まれたら死ねばいい
死んだら生まれればいい
2012年1月28日土曜日
忘れ物
君のこと考えてたらマフラー忘れた/
君のこと考えてたらタバコ忘れた/
君のこと考えてたら帽子忘れた/
君のこと考えてたらコート忘れた/
君のこと考えてたら財布忘れた/
君のこと考えてたら何忘れたか忘れた/
君もよく何か忘れたようにしてる/
誰のこと考えてましたかな
2012年1月27日金曜日
2012年1月26日木曜日
2012年1月25日水曜日
飾られない花瓶
もらった一輪挿し
何さしたらいいかわからなくて
そのまま
直径2センチの黒い穴
水入れてみる
陽にあててみる
隠してみる
拭いてみる
色かえてみる
すこし割ってみる
水がしみでて
敷いてた布、ぬれた
わからなくて
すこし泣いたら
ぼんやりとして
もう花はさしてあったんだと
気が付いた
何さしたらいいかわからなくて
そのまま
直径2センチの黒い穴
水入れてみる
陽にあててみる
隠してみる
拭いてみる
色かえてみる
すこし割ってみる
水がしみでて
敷いてた布、ぬれた
わからなくて
すこし泣いたら
ぼんやりとして
もう花はさしてあったんだと
気が付いた
2012年1月24日火曜日
2012年1月23日月曜日
肉体へのオード
裸になった時
私はふとこみ上げた
顔よ ありがとう 人に微笑みをあげることができた
目よ ありがとう 美しい世界を見ることができた
鼻よ ありがとう いい匂いを嗅ぐことができた
耳よ ありがとう 素敵な言葉を聴くことができた
口よ ありがとう ご飯をしっかり食べることができた
喉よ ありがとう 詩を朗読することができた
首よ ありがとう まっすぐ歩くことができた
腕よ ありがとう いろんなものを運ぶことができた
手よ ありがとう がっしり握手をすることができた
指よ ありがとう こうして詩を書くことができた
胴体よ ありがとう 抱きしめてもらうことができた
ちんちんよ ありがとう 古い水を排泄することができた
足よ ありがとう 行きたいところへ行きことができた
それぞれの部位を丁寧にさわりながら
私は礼をのべた
命よ ありがとう 今日という日を生きることができた
私はふとこみ上げた
顔よ ありがとう 人に微笑みをあげることができた
目よ ありがとう 美しい世界を見ることができた
鼻よ ありがとう いい匂いを嗅ぐことができた
耳よ ありがとう 素敵な言葉を聴くことができた
口よ ありがとう ご飯をしっかり食べることができた
喉よ ありがとう 詩を朗読することができた
首よ ありがとう まっすぐ歩くことができた
腕よ ありがとう いろんなものを運ぶことができた
手よ ありがとう がっしり握手をすることができた
指よ ありがとう こうして詩を書くことができた
胴体よ ありがとう 抱きしめてもらうことができた
ちんちんよ ありがとう 古い水を排泄することができた
足よ ありがとう 行きたいところへ行きことができた
それぞれの部位を丁寧にさわりながら
私は礼をのべた
命よ ありがとう 今日という日を生きることができた
2012年1月22日日曜日
この電車は俺たちの乗る電車じゃない
ライブ終わりの
高円寺への帰り道
総武線は満員電車
並ぶ人たちが全員乗るには
もう3つくらい車両が必要
電車の中には
もうプール4つくらい空気が必要
行き場所求めて
行き場のない車両に乗り込む人々
人を押しのけて
人を傷つけて
行き場所求めて
息のできない車両に乗り込む人々
詩人はつぶやいた
この電車は俺たちの乗る電車じゃない
ガラス越しに顔のつぶれた
ガラス越しに体のつぶれた
ガラス越しに心のつぶれた
それでも車両の中にいることに
安堵し慣れた人々を見送りながら
詩人はしばしたたずみ
今朝見た道端の猫を思い出していた
詩人は次の電車に 乗り込んだ
高円寺への帰り道
総武線は満員電車
並ぶ人たちが全員乗るには
もう3つくらい車両が必要
電車の中には
もうプール4つくらい空気が必要
行き場所求めて
行き場のない車両に乗り込む人々
人を押しのけて
人を傷つけて
行き場所求めて
息のできない車両に乗り込む人々
詩人はつぶやいた
この電車は俺たちの乗る電車じゃない
ガラス越しに顔のつぶれた
ガラス越しに体のつぶれた
ガラス越しに心のつぶれた
それでも車両の中にいることに
安堵し慣れた人々を見送りながら
詩人はしばしたたずみ
今朝見た道端の猫を思い出していた
詩人は次の電車に 乗り込んだ
2012年1月21日土曜日
お金
おそろしいことです
お金がないというのは
会えず行けず語れず
美しい風景のなかにあって
お金のことばかり考えているのです
おそろしいことです
お金がないというのは
想い出や目標や時間
ひどい時には意欲を 売り払わねばなりません
たくさんのお金のなかにあって
何がしたかったのか
ぼんやりとしているのです
おそろしいことです
お金がないというのは
本物も偽物もわかっているのに
嘘を信じて
そういうふうに振舞わなくてはなりません
ほがらかな陽射しの中で
つらく寒い夜ですねと言わなくてはならないのです
そんなことないよと笑う人は
おそろしい人です
お金がないというのは
会えず行けず語れず
美しい風景のなかにあって
お金のことばかり考えているのです
おそろしいことです
お金がないというのは
想い出や目標や時間
ひどい時には意欲を 売り払わねばなりません
たくさんのお金のなかにあって
何がしたかったのか
ぼんやりとしているのです
おそろしいことです
お金がないというのは
本物も偽物もわかっているのに
嘘を信じて
そういうふうに振舞わなくてはなりません
ほがらかな陽射しの中で
つらく寒い夜ですねと言わなくてはならないのです
そんなことないよと笑う人は
おそろしい人です
2012年1月20日金曜日
2012年1月19日木曜日
手紙
晴れた日の朝
太陽の光を見るたび
空に描かれた
雲、神様の落書き見るたび
無性に君に手紙を書きたくなるよ
トタン屋根に響いて
落ちる雨音聞くたび
地面に溶けてく
水、神様の寝息聞くたび
無性に君の声を聞きたくなるよ
手紙書いているとき
声を聞いているとき
指や耳と息をしている
体、神様の創った心が
無性に君に会いたいと騒いでいるよ
太陽の光を見るたび
空に描かれた
雲、神様の落書き見るたび
無性に君に手紙を書きたくなるよ
トタン屋根に響いて
落ちる雨音聞くたび
地面に溶けてく
水、神様の寝息聞くたび
無性に君の声を聞きたくなるよ
手紙書いているとき
声を聞いているとき
指や耳と息をしている
体、神様の創った心が
無性に君に会いたいと騒いでいるよ
2012年1月18日水曜日
大地に
2011年3月11日
北の大地が揺れて
おおくの灯が飲み込まれ
不安が漏れ出した
我々は北へと向かった
線路沿いのプレハブから
闇は覆いかぶさり睨んでいたが
我々の道を照らす光は
一切ひるまなかった
その青年は西から訪れ
何かの助けとなる
何かをつなぐ
ひとくさりとなることを知って
ガレクシャの山を通り過ぎ
重石のような泥のまとわりつく堤防を
我々と行きかいながら
土に触れ
土を食んだ
鋼鉄の枠組み
スーパーファミコンのコントローラー
赤い靴
繋がれたままの家畜
空に伸びる松
たちよったラーメン屋の親父は
煮える釜を見つめていた
湯気が昇っていた
不安を含んだ雨が
ボンネットの上を歩き
ガイガカウンターの針が振れる
突き抜けてくる不安は一切見えず
突き抜けていった恐れは一切匂わず
ただ我々を
(受けたものとしての
つくりだしたものとしての
誰もがそうであるところの)
毒虫に変えた
毒虫たちは不安を飲み
毒虫たちは恐れを食べ
毒虫たちは放尿し
不安の星で叫んだ
夜明けをまちながら
―この星で―
俺が人類の敵なら
することは決まっている
俺が人類の味方なら
することは決まっている
俺は人類だから
沈黙はしない
俺は愛する人と生きたいから
沈黙はしない
曇りガラスの先が青々と染まり
毒虫たちは東へと
不安の海へと向かった
まだ足りぬとばかりに
不安の海はうねり
うなり
大地を食べていた
毒虫たちは問いを投げかけ
沖へ沖へとすすんだ
不安の海は
はじき
もみくだし
さみしげに毒虫たちを
吐き出した
何の問いにも答えぬままに
しかし、その時、
毒虫と不安の海は
どこまでも対等だった
夕日の中で語らぬまま毒虫たちは
ガレクシャの山の一部を
見知らぬ人の
生きてきた記憶をひろいあげ
こびりついた泥をふいた
卒業アルバム
結婚式の領収書
子供らの内緒の手紙
うまらぬ手帳
その男は不安の漏れ出した中心からきた
電柱に奇妙な果実のなるのをみた
と言った
老人たちが血を吐き出すのをみた
と言った
その男に連れられて橋のたもとに行った
その男は川の先を見ていた
この季節遡上する鮭をみせようとした
川はまだ静かだった
しかしその時、毒虫たちは
一語一語、語られた言の葉に身を包み
一枚一枚、拾われた言の葉に身を包み
さなぎとなった
まばゆい月が雲の割れ目から
生れ孵る舞台をのぞいていた
果実の泡
絵描きの夢
紫の煙
生きている愛する者の声
ー皿ー
さらわれた皿 さらに サラダ
われた皿 なおさら ささみ
まっさらな皿 いまさら さらばい
毒虫たちの体が割れ
蝶たちが立ち上がり
光の中を舞った
背中には強い羽が広がっていた
蝶たちは象徴をつかむべく
太古より流れる
川へと入りこみ
たたずみ晒して交わる
揺れるススキをかきあげ
輝くアユを眺め
跳ねるしぶきを撒きちらし
あたたかな風を嗅ぐ
赤く染まる山に触れ
やわらかな岩を吸い
萌える命はとめどなくあふれ
一切の不安にひるまなかった
つめたさもはげしさも
はしゃぎながら
蝶たちは交わる
大地ははしゃいだ
蝶たちははしゃいだ
一切の邪気なしに
港で待ちわびるカモメが鳴いている
港で待ちわびるカモメが舞っている
ニーニーニー
轟が響く
轟が
この大地へ突っ込んでくる
この季節遡上する鮭に伴ない轟が響く
鮭はこの大地に戻ってきた
豊穣を立ち上げるために
水をはね身をよじりながら
蝶たちは咀嚼され鮭となり
共に轟を抱え大地へ突っ込む
流れを超えて
悠久の中に突っ込んでいった
大地は轟を聴いた
海は轟を聴いた
我々は轟を聴いた
それは一切ひるまず
それは一切消えることはなかった
我々は全く新しい目覚めの中に息をしていた
我々は毒虫であったことを引き受けて
我々は蝶であったことを引き受けて
我々は鮭であったことを引き受けて
息をしていた
深く深く
息をしていた
我々は南へと向かった
川沿いの駐車場から
現実は覆いかぶさり睨んでいたが
我々の中に響く轟は
一切ひるまなかった
我々の中に立ち上げられた萌芽は
朝陽に萌えていた
2012年1月17日火曜日
お好み焼き
銀色のボールに入ってきたネタ
かき混ぜて鉄板に流して
キツネ色に焼きあがるのを
ビール飲みながら君が見てた
フライ返しでひっくり返して
ソース 青のり 鰹節
マヨネーズかける?うん、少し
ビール飲みながら僕が見てた
驚くくらいペロリとごはん食べる君
君の好きなエスニック カレー
僕の好きなイタリアン スパゲッティー
和洋中 すぺいんとるこえとせとら
お好み焼き
僕とごはん食べてください
これからもずっと
僕とごはん食べてください
かき混ぜて鉄板に流して
キツネ色に焼きあがるのを
ビール飲みながら君が見てた
フライ返しでひっくり返して
ソース 青のり 鰹節
マヨネーズかける?うん、少し
ビール飲みながら僕が見てた
驚くくらいペロリとごはん食べる君
君の好きなエスニック カレー
僕の好きなイタリアン スパゲッティー
和洋中 すぺいんとるこえとせとら
お好み焼き
僕とごはん食べてください
これからもずっと
僕とごはん食べてください
2012年1月16日月曜日
ザネリ
カンパネルラに命を救われたザネリは
あのあとどうしたろう
子供の頃
ジョバンニやカンパネルラにあこがれ
牧師や鳥を取る男のように生きたかった
大人になって
僕はザネリなのかもしれないと思った
土を見つめる賢治の肖像写真
あのとき賢治は
ザネリ思っていたのかもしれない
ザネリはどうしたろう
あのあとザネリはどうしたろう
あのあとどうしたろう
子供の頃
ジョバンニやカンパネルラにあこがれ
牧師や鳥を取る男のように生きたかった
大人になって
僕はザネリなのかもしれないと思った
土を見つめる賢治の肖像写真
あのとき賢治は
ザネリ思っていたのかもしれない
ザネリはどうしたろう
あのあとザネリはどうしたろう
2012年1月15日日曜日
私の好きだった人
私の好きだった人が
インターネットの向こう側で
裸になって
知らぬ男の手の中で
ぬれて もだえている
私が触れたかった
その唇
その肌
その髪
その乳房
そのヴァギナ
四角く切り取られた
心と体が粒子となり点灯する
私はブラウン管に触れた
時すらも砕かれて
今の私から 過去の好きだった人に
見つめるカメラを通して
触れようとした
その知らない男より
やさしくあなたに触れたかった
私はもう私の好きだった人が
愛しても愛されてもいない
その知らない男に触れられるのを
見ていたくはなかった
私はインターネットを閉じた
私は痛みを感じるまで射精した
インターネットの向こう側で
裸になって
知らぬ男の手の中で
ぬれて もだえている
私が触れたかった
その唇
その肌
その髪
その乳房
そのヴァギナ
四角く切り取られた
心と体が粒子となり点灯する
私はブラウン管に触れた
時すらも砕かれて
今の私から 過去の好きだった人に
見つめるカメラを通して
触れようとした
その知らない男より
やさしくあなたに触れたかった
私はもう私の好きだった人が
愛しても愛されてもいない
その知らない男に触れられるのを
見ていたくはなかった
私はインターネットを閉じた
私は痛みを感じるまで射精した
2012年1月14日土曜日
この星で
俺が人類の敵なら
攻撃するところは決まっている
そこを破壊すれば
人類は死に絶える
俺が人類の味方なら
全力で叫ぶことは決まっている
それがなくなれば
人類は生き残る
俺は人類だから
沈黙はしない
俺は愛する人と生きたいから
沈黙はしない
原発はいらない
武器はいらない
差別はいらない
憎しみはいらない
幻想はいらない
乗り越えよう
乗り越えよう
乗り越えよう
攻撃するところは決まっている
そこを破壊すれば
人類は死に絶える
俺が人類の味方なら
全力で叫ぶことは決まっている
それがなくなれば
人類は生き残る
俺は人類だから
沈黙はしない
俺は愛する人と生きたいから
沈黙はしない
原発はいらない
武器はいらない
差別はいらない
憎しみはいらない
幻想はいらない
乗り越えよう
乗り越えよう
乗り越えよう
2012年1月13日金曜日
2012年1月12日木曜日
冬のピクニック
晴れた日/バスケットにハムとチーズ/パンとサラダつめて/ビールとワイン持って/カラフルなテーブルクロス公園のベンチに敷いて/陽気な詩を捧げて/愛する人とおひさまに乾杯/そういう日がたくさん/サンサン降りつもれば/人生はきっとしあわせ/
2012年1月11日水曜日
やせて
7キロもの脂肪はいったい何処に行ったのか
それは生きて行動したエネルギーとなった
僕はそれを蓄えていた
蓄えて蓄えて生きることを困難にしていた
蓄えるということに喜びをおぼえて
それをなにに使うのでもなくただっ持っていた
まだぼくは持っている
必要なものは与えられる
恐れることはないのだ
持っているものを使い 僕は明日も生きるのだ
僕は明日も行くのだ
2012年1月10日火曜日
・・・のように
日が暮れてから起きだした
昼間君が何をしていたか知らない
月の中歩いていた
君も見上げていたのか知らない
眠っているときも
起きているときも
息するように君のこと想ってる
互いに知らない時間が
知らない場所で流れてる
知らない君に触れるように
僕は風を確かめる
知らない時間埋めるように
僕は文字をつらねていく
2012年1月9日月曜日
2012年1月8日日曜日
D-51の月
もう行きなよと君は言った
次の駅 次のベルで
君は君の列車
僕は僕の列車へ
時を忘れて語りあった
慈しい日々の終着駅
離れてゆくレール
それぞれのレールへ
車窓に月 D-51照らす月
約束の街に昇る月
君は君の列車
僕は僕の列車へ
離れてゆくレール
それぞれのレールへ
車窓に月 D-51照らす月
約束の時に昇る月
2012年1月7日土曜日
冬の太陽はそれでもやさしく命を照らす
物憂げに肩を窄めて歩く人々
眩しい太陽はその影だけを立ち上らせて
つかむことの出来ない幻影を見せる
カーテンをくぐるように
太陽へと向かいながら
辿りつくことのない楽園を夢みた
独楽のように運命を回し続けては
止むことのない行為に没頭する
断ち切られた静かなる情熱は
既に霧散し
いく世代かののちに
再び降り注ぐのを待ちわびるのみ
鳴ることのないオルガンを弾きながら
世界の片隅へと囚われてゆくカナリア
戸を開け窓を開け
風に運ばれてくる微かな物音
一体何者なのか誰も知らない
冬の太陽はそれでもやさしく命を照らす
2012年1月6日金曜日
2012年1月5日木曜日
2012年1月4日水曜日
言 葉 の重さ
枯穂のように 積み重なり その一つ一つは軽いが
あるとき もう 持ち上げられないというように 重くなる
毎日 ポーランドの詩人 チェワフ ミウォシュの 詩の 朗読 渡辺徹の を
聞いていた
もらった その CDを 毎日聞いていた
と ある朝 まさに今朝 言葉 その言葉は
意味とは一切関係なしに 重さを増した
2012年1月3日火曜日
2012年1月2日月曜日
『映画館を出たら~月曜日に乾杯に捧ぐ~』
映画の中の主人公は
ふらっと全部残して旅に出た
映画館を出たら僕も旅立とう
ユートピアかガンダーラか
知らない所ならどこでもいいや
ビール飲めて、風が吹くならどこでもいいや
映画館を出たら僕も旅立とう
映画の中の主人公は
優雅に川辺で絵を描いてた
映画館を出たら僕も絵を描こう
草花、裸婦、空
目に映るものならなんだっていいや
水彩、鉛筆、血、油
描けるなら何色だっていいや
映画館を出たら僕も絵を描こう
映画の主人公は
いつだって手紙を出していた
映画館を出たら僕も手紙をだそう
家族に、友人に、恋人に
思い浮かぶ人なら誰だっていいや
日本人、外国人、宇宙人
届くって思えたら死んだ人だっていいや
映画館を出たら僕も手紙出そう
映画館を出たら僕も
映画館を出たら僕も
映画の主人公みたいに
見つめあって愛を語ろう
誰にでもなく
どこにでもなく
何色でもなく
僕が主人公の鮮やかな
映画をいきよう
君と
2012年1月1日日曜日
紹介詩
こんにちは
私は地点
1.9.7.5.8.2.9
J.A.P.A.N.T.O.K.Y.O
に2560gの重さ
を持って
く.ろ.か.わ.た.け.ひ.こ
というぱっちりとした名を賜り
生れ落ちました
感ずるすべては心となり
食するすべては体となり
父母世層の集積として存在し
その発するところのものとして詩を抱え
ついえるまでつづります
あなたに触れて
感じあるいは食し
つづるさいわいを見つけつつ
皿を洗い 本を売り 記録しながら
生きています
私は地点
1.9.7.5.8.2.9
J.A.P.A.N.T.O.K.Y.O
に2560gの重さ
を持って
く.ろ.か.わ.た.け.ひ.こ
というぱっちりとした名を賜り
生れ落ちました
感ずるすべては心となり
食するすべては体となり
父母世層の集積として存在し
その発するところのものとして詩を抱え
ついえるまでつづります
あなたに触れて
感じあるいは食し
つづるさいわいを見つけつつ
皿を洗い 本を売り 記録しながら
生きています
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poem on chair
僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair