どっかいっちゃう背の高いマスター
先に空っぽのカップ持って来るママ
たいてい埋まってる麻雀ゲーム台
モーニングピザトーストと
サービスピザトーストはパンの厚さが違う
客の残した水は観葉植物が飲んでいる
毎週欠かさずリード社の漫画雑誌
四十年を
引いて淹れてた珈琲店
青春 思い出 恋 涙
煎って入れてた珈琲店
壁に飾られてたコーヒーカップ
今頃、空に浮かんで
さようならの夕立ち受けて
雨出し珈琲
次 ここ琥珀で飲む珈琲は
来世か来々世か夢の中
ここ琥珀珈琲
湯気が
通り過ぎた人の記憶の中で昇っていく
ここ琥珀珈琲
香りが
通り過ぎた人の記憶の中で琥珀になっていく
2011年7月7日木曜日
2011年7月4日月曜日
聖域
遠い町の
遠い昔の悲しみは
テレビとラジオでやってくる
新聞のインクの香りでやってくる
youtubeに残ってる
おまえのせいだと
おまえの父の
お前の祖父の
お前の国のせいだとただされる
遠い町の
遠い昔の悲しみは
愛する友の口からやってくる
敬愛する恩師の手紙からやってくる
行く先々の土地の味に残っている
誰のせいだと叫びたてて
敵を作って聖域を作るのだ
不発弾を抱えた聖域を
誰もが作ろうと叫んでいる
遠い昔の悲しみは
テレビとラジオでやってくる
新聞のインクの香りでやってくる
youtubeに残ってる
おまえのせいだと
おまえの父の
お前の祖父の
お前の国のせいだとただされる
遠い町の
遠い昔の悲しみは
愛する友の口からやってくる
敬愛する恩師の手紙からやってくる
行く先々の土地の味に残っている
誰のせいだと叫びたてて
敵を作って聖域を作るのだ
不発弾を抱えた聖域を
誰もが作ろうと叫んでいる
2011年6月9日木曜日
やさしい幻
食べるものの
飲むものも
目に見えない病に侵されて
生きてくことを閉ざされている
外を歩くことも
語ることも
止められた世界のなかで
死ぬことを罪とする
空を消したのはなに
山を埋めたのはなに
海を怒らせたのはなに
耐える人々は震えて祈る
愛することさえ哀しみに飲み込まれ
寄り添うことさえ疑いに喰われていく
幻を信じることでしか生きられないのなら
やさしい幻を信じたい
幻の中から作り出された
やさしい幻を信じたい
飲むものも
目に見えない病に侵されて
生きてくことを閉ざされている
外を歩くことも
語ることも
止められた世界のなかで
死ぬことを罪とする
空を消したのはなに
山を埋めたのはなに
海を怒らせたのはなに
耐える人々は震えて祈る
愛することさえ哀しみに飲み込まれ
寄り添うことさえ疑いに喰われていく
幻を信じることでしか生きられないのなら
やさしい幻を信じたい
幻の中から作り出された
やさしい幻を信じたい
2011年6月5日日曜日
2011年5月30日月曜日
2011年4月8日金曜日
2011年3月25日金曜日
ノート
君からもらったノート
最後のページ
夏のしおりが挟まれてるのは
君に最後に会った日付
ノートにはいい詩が少し
よくわかんない詩が少し
さよならたくさん
なつかしさあふれるときまで閉じておく
ノートにはいい詩が少し
よくわかんない詩が少し
さよならたくさん
最後のページ
夏のしおりが挟まれてるのは
君に最後に会った日付
ノートにはいい詩が少し
よくわかんない詩が少し
さよならたくさん
なつかしさあふれるときまで閉じておく
ノートにはいい詩が少し
よくわかんない詩が少し
さよならたくさん
2011年1月31日月曜日
2011年1月27日木曜日
ギターを買った日
ギターを買った日
抱きしめて眠ったの
Cのコード押さえて
ボロ ボロ ボロン
誰にも触らせないの
それは私のギター
それは私のギターなの
ギターを買った日
抱きしめられて眠ったの
大きな手のひら
ボロ ボロ ボロン
誰にも触らせないの
それは私のギター
それは私のギターなの
ギターを買った日
雪が降り出して
指先が痺れてた
ボロ ボロ ボロン
それは私のギター
それは私のギターなの
ボロ ボロ ボロン
ボロ ボボロン
抱きしめて眠ったの
Cのコード押さえて
ボロ ボロ ボロン
誰にも触らせないの
それは私のギター
それは私のギターなの
ギターを買った日
抱きしめられて眠ったの
大きな手のひら
ボロ ボロ ボロン
誰にも触らせないの
それは私のギター
それは私のギターなの
ギターを買った日
雪が降り出して
指先が痺れてた
ボロ ボロ ボロン
それは私のギター
それは私のギターなの
ボロ ボロ ボロン
ボロ ボボロン
2011年1月17日月曜日
眠る前
すすんでく針をみつめて
思い出したり泣いてみたり
静かな夜に懐かしい歌を探している
昼間見上げた流れる空は
茜色にやさしくて
いつか見上げた空と同じで
のんびりとひろがってた
そこにいたことを確かめようと
目に見える時間と空間を切り取って
なんどもなんども見返してみる
どこから逃れどこまで行くのか
なんでここにいるのかさえ
わからなくなりそうになるけれど
眠る前深く深く息を吸い込むと
頬をなでた太陽のぬくもりがが
耳を掠めた音楽の笑いが聞こえてくる
月の下遠いどこかで車を走らせる
君の姿が浮かんでくる
僕は生きている
明日は来る
僕はまだ歩ける
思い出したり泣いてみたり
静かな夜に懐かしい歌を探している
昼間見上げた流れる空は
茜色にやさしくて
いつか見上げた空と同じで
のんびりとひろがってた
そこにいたことを確かめようと
目に見える時間と空間を切り取って
なんどもなんども見返してみる
どこから逃れどこまで行くのか
なんでここにいるのかさえ
わからなくなりそうになるけれど
眠る前深く深く息を吸い込むと
頬をなでた太陽のぬくもりがが
耳を掠めた音楽の笑いが聞こえてくる
月の下遠いどこかで車を走らせる
君の姿が浮かんでくる
僕は生きている
明日は来る
僕はまだ歩ける
2010年12月7日火曜日
2010年12月6日月曜日
2010年11月24日水曜日
つみとばつ
さしだすつみのしを
かたはしからたべていって
びりびりたべていって
あなたはぬれていた
いつのひかぼくがつかれたとき
おなかがへりすぎて
あなたはどこかへいってしまった
ぶりぶりとばつをのこして
あなたのふざいが
ぼくをたたせる
かたはしからたべていって
びりびりたべていって
あなたはぬれていた
いつのひかぼくがつかれたとき
おなかがへりすぎて
あなたはどこかへいってしまった
ぶりぶりとばつをのこして
あなたのふざいが
ぼくをたたせる
2010年11月23日火曜日
2010年11月19日金曜日
2010年11月12日金曜日
さみしさ
このさみしさはどこから来るのか
吹き始めた冬風はまだあたたかい
こみ上げるさみしさは
生きてきた過ちのつぶやき
気づかぬように新しい土地へ
紛らわすように出会いを求める
さみしさが私を動かす
吹き始めた冬風はまだあたたかい
こみ上げるさみしさは
生きてきた過ちのつぶやき
気づかぬように新しい土地へ
紛らわすように出会いを求める
さみしさが私を動かす
2010年11月10日水曜日
2010年10月29日金曜日
2010年9月22日水曜日
2010年9月18日土曜日
また会う日まで
また会えるのかな
誰もが季節が来れば遠くの町へ旅たつし
愛する人が見つかればその人のそばにいる
語り合った夜や探し回った夢の足跡
それが最後だとわかっていたところで
どうすることも出来なくて
いつもと同じように町を並んで歩いた
肉屋の店先でコロッケつまんで
おじさんが居眠りしてる本屋で立ち読みして
レンガ造りの喫茶店でコーヒー飲んでた
その場所に君といたしあわせな時間追いかけて
僕もまたどこかへ出かけていく
雨が降るたび朝日が昇るたび
海を思い出すたび君を感じている
忘れてやしないよ
電話やメールや手紙で感じられない
香りのする君の手触りは
このまま進んでいく道のどこかにあると信じてる
君がどうしたってあふれ出る
静かな夜にはこうして君の思い出に話しかけるのさ
誰もが季節が来れば遠くの町へ旅たつし
愛する人が見つかればその人のそばにいる
語り合った夜や探し回った夢の足跡
それが最後だとわかっていたところで
どうすることも出来なくて
いつもと同じように町を並んで歩いた
肉屋の店先でコロッケつまんで
おじさんが居眠りしてる本屋で立ち読みして
レンガ造りの喫茶店でコーヒー飲んでた
その場所に君といたしあわせな時間追いかけて
僕もまたどこかへ出かけていく
雨が降るたび朝日が昇るたび
海を思い出すたび君を感じている
忘れてやしないよ
電話やメールや手紙で感じられない
香りのする君の手触りは
このまま進んでいく道のどこかにあると信じてる
君がどうしたってあふれ出る
静かな夜にはこうして君の思い出に話しかけるのさ
2010年9月17日金曜日
慈しい
誰とでも会えるわけではないのです
誰とでも再び会えるわけではないのです
どこにでも行けるわけではないのです
どこにでも再び行けるわけではないのです
慈しい
面前に広がるその一瞬一瞬が
慈しい
慈しい
目の前でくつろぐあなたが
慈しい
ただ慈しい
誰とでも再び会えるわけではないのです
どこにでも行けるわけではないのです
どこにでも再び行けるわけではないのです
慈しい
面前に広がるその一瞬一瞬が
慈しい
慈しい
目の前でくつろぐあなたが
慈しい
ただ慈しい
2010年9月11日土曜日
君へ
君は知っているのだろうか
君の美しさや可愛らしさを
聞かぬ振りをして
知らぬ振りをして
君以外の美しさや可愛らしさを見つけては
教えてくれてる
君は美しく可愛らしい
受け取り
受け入れ
微笑んでほしいのだ
そう
微笑んでほしいのだ
君の美しさや可愛らしさを
聞かぬ振りをして
知らぬ振りをして
君以外の美しさや可愛らしさを見つけては
教えてくれてる
君は美しく可愛らしい
受け取り
受け入れ
微笑んでほしいのだ
そう
微笑んでほしいのだ
2010年9月9日木曜日
2010年9月2日木曜日
家出
自分と向き合うのが怖くて
君から家出して
ほっつき歩いた日々
行き着くところ
見つけたかったのは君こと
歩き出す力くれたのは
君との思い出
あるだろうか
戻ってきた街の雑踏に
どこにも見当たらなかった
君の笑顔は
君から家出して
ほっつき歩いた日々
行き着くところ
見つけたかったのは君こと
歩き出す力くれたのは
君との思い出
あるだろうか
戻ってきた街の雑踏に
どこにも見当たらなかった
君の笑顔は
2010年9月1日水曜日
なつ
同じ季節が同じ年に輝き
目も開けられぬもぐらは
息をするのをためらううちに
迷いの大地でもだえ死ぬ
躯を苗床とした
向日葵はいつまでも
黄色い花弁をその季節にたむけるだろう
伸びる入道雲が時折風とともに
その臭気を洗い流した
目も開けられぬもぐらは
息をするのをためらううちに
迷いの大地でもだえ死ぬ
躯を苗床とした
向日葵はいつまでも
黄色い花弁をその季節にたむけるだろう
伸びる入道雲が時折風とともに
その臭気を洗い流した
2010年8月31日火曜日
消え行くもの
夕焼けと引き換えに
町にはビルが建ち
星空と引き換えに
夜の盛り場が出来る
愛と引き換えに
女体があふれ
幸せと引き換えに
物が増えてゆく
膨張してゆく世界が
すべてを薄く薄くしてゆく
象徴だけが記されて
すべてかすみのように消え行く
呼吸をするのを忘れた人らは
それらが消えてゆくことに気づかない
町にはビルが建ち
星空と引き換えに
夜の盛り場が出来る
愛と引き換えに
女体があふれ
幸せと引き換えに
物が増えてゆく
膨張してゆく世界が
すべてを薄く薄くしてゆく
象徴だけが記されて
すべてかすみのように消え行く
呼吸をするのを忘れた人らは
それらが消えてゆくことに気づかない
2010年8月29日日曜日
2010年8月22日日曜日
2010年8月15日日曜日
2010年8月12日木曜日
夏の君
君を想うと
心がキラキラして
時はサラサラと
流れ行く
波のように
君との間に
たあいない言葉が
ゆれている
君に会えるから
心がまぶしすぎて
うまく眠れない
夏の夜
訪れと同じように
時間の中へ
思い出残して
君は去っていた
言葉はいつも
遅すぎるけど
広がる空へ
投げかける
いつか君を
金箔の朝陽がつつみ
生きている喜びを
思い出すように
君を思うと
心がキラキラして
時がサラサラと
流れゆく
心がキラキラして
時はサラサラと
流れ行く
波のように
君との間に
たあいない言葉が
ゆれている
君に会えるから
心がまぶしすぎて
うまく眠れない
夏の夜
訪れと同じように
時間の中へ
思い出残して
君は去っていた
言葉はいつも
遅すぎるけど
広がる空へ
投げかける
いつか君を
金箔の朝陽がつつみ
生きている喜びを
思い出すように
君を思うと
心がキラキラして
時がサラサラと
流れゆく
小船
計り知れないことを
無限と呼んで
そのままの姿で
あると思うことの
傲慢さ
死や終わりは
常にそばにせまり
たあいのない
その幻想を飲み込んでゆく
悲しむことはない
それは単純なる
事実にすぎない
今有限のうちに
前へ前へと進んでいく力に
私らの自由と呼ぶものの中に
含まれているのと
同じように
囲われた海へ
放り込まれ
内なる灯台の指す方へ
痛みや疲れ
眠気や悲しみを従えて
進んでゆく圧倒的な小船を
澄み渡る空は
憶えている
無限と呼んで
そのままの姿で
あると思うことの
傲慢さ
死や終わりは
常にそばにせまり
たあいのない
その幻想を飲み込んでゆく
悲しむことはない
それは単純なる
事実にすぎない
今有限のうちに
前へ前へと進んでいく力に
私らの自由と呼ぶものの中に
含まれているのと
同じように
囲われた海へ
放り込まれ
内なる灯台の指す方へ
痛みや疲れ
眠気や悲しみを従えて
進んでゆく圧倒的な小船を
澄み渡る空は
憶えている
2010年8月5日木曜日
2010年4月15日木曜日
出航叙景
穏やかな潮風に
船首からのびる万国旗がたなびき
白い体を静かな入り江に横たえて
時のくるのを今か今かと伺う船
好奇心にしびれる乗客と
汗にまみれたクルーが船の血となり
駆け巡る
愛する人の紙テープが
磨きこまれた甲板の上を
どこまでもどこまでも転がりつづけ
空行くかもめの道しるべとなる
錨が引き上げられ
合図のドラが鳴り響き
白い体が波の招きにあわせて
沖へ沖へと吸い込まれていく
汽笛が鳴る
日常を区切る
汽笛が鳴る
船首からのびる万国旗がたなびき
白い体を静かな入り江に横たえて
時のくるのを今か今かと伺う船
好奇心にしびれる乗客と
汗にまみれたクルーが船の血となり
駆け巡る
愛する人の紙テープが
磨きこまれた甲板の上を
どこまでもどこまでも転がりつづけ
空行くかもめの道しるべとなる
錨が引き上げられ
合図のドラが鳴り響き
白い体が波の招きにあわせて
沖へ沖へと吸い込まれていく
汽笛が鳴る
日常を区切る
汽笛が鳴る
登録:
投稿 (Atom)
poem on chair
僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair