2010年8月12日木曜日

小船

計り知れないことを
無限と呼んで
そのままの姿で
あると思うことの
傲慢さ

死や終わりは
常にそばにせまり
たあいのない
その幻想を飲み込んでゆく

悲しむことはない
それは単純なる
事実にすぎない
今有限のうちに
前へ前へと進んでいく力に
私らの自由と呼ぶものの中に
含まれているのと
同じように

囲われた海へ
放り込まれ
内なる灯台の指す方へ
痛みや疲れ
眠気や悲しみを従えて
進んでゆく圧倒的な小船を
澄み渡る空は
憶えている

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点在する周遊軌道の断片について(ラブレター)

  時間のそぐわない 永遠 慌ただしい音の 弔う昨日 呼ぶよ 呼ぶよ 呼ぶよ いつか来る未来からの 君の声に 震え過ごした夏のこと 時が降る 巡り来る 春の前の愛しき君