2025年11月30日日曜日

 

ああ、優しい世界が

花の美しい佇まいが

現れる


言葉はそうして歩く

染み付いて歌う

そうして染み付いてゆく


慣れ親しんだ冬

浮遊


ぼくはあそびたい

みんな知っている

君は誰かのもの


君の瞳に僕がいる

君がいる

美しい君がいる


世界が君を現した

僕の前に現した


私の七色の縁取りを

通り越して


どうしてあなたは現れたのか


いつ伝え

いつ歌うのか

心を


ああ、君

美しい君の傍にいる


果てしない愛が

花のひとひら


美しい

美しい

僕は触れない

君に触れないから歌うよ


知ってほしい

私に起こるこの愛を

2025年11月23日日曜日

 

鳥の羽根の落ちているを見かける

私はまともな道を歩んでいるのだと思う


それはひとつの導


私が憎しみにかられた時でさえ

異国の港に無数の羽根があり

私を慰めた


羽根を纏う鳥が今朝路上で

私の代わりに身体を潰されて

絶命していた


空を見ていたのです


その鳥は

明け方の空を


私はその鳥に近づいて

逃げないのに驚いて

そして初めて

絶命しているのに気がついたのです


その鳥は空を見ていた


私はひとつの詩をたむける


詩は羽根

ひとつの羽根

ひとつの導



2025年11月18日火曜日

 

私の意識は私の身体から離れて、初秋の公園、色の、赤の、黄色の、緑の、点在する世界にあるという感触だけがいた

  ああ、優しい世界が 花の美しい佇まいが 現れる 言葉はそうして歩く 染み付いて歌う そうして染み付いてゆく 慣れ親しんだ冬 浮遊 ぼくはあそびたい みんな知っている 君は誰かのもの 君の瞳に僕がいる 君がいる 美しい君がいる 世界が君を現し...