2019年2月27日水曜日

雑詩

カフカは昼間の仕事のあと夕食を済ませて
朝日の昇るまで小説を書いたという
小説を書くことは新しい世界に光をあてていくこと
作り上げていくこと
詩は
いや、詩も
そうして書ければと思う
これは散文
これは小説
これは詩
どれでもいいなんでもいい、
始まりの言葉を見つけたい
今日の昼間2019年の2月26日の14時頃
私はなにかをみつけた気がしているのだが思い出せない
こうして書いているうちに思い出すかもしれない
なにかを見てうつしとるのではなく
心にうかぶことを掬う
それをつないでいくこと
仕事に向かう途中私は
その陽光、夕暮れのなかに
なにもかもをわすれてたたずんでいたかった
なにが私をせかすのか
なにが私を移動させようとするのか
そこにたたずんで風景と一緒に
ああ、そう風景と一緒にいたかったのに
私は去ってしまった
心に浮かぶ声を、
知っていたのに
知っていたのに!
行ってしまった、去ってしまった
再びそこへ立つことはない
悔恨
もっと風景と一緒に
もっと風景と一緒に
どこへいくよりもはるか遠くへいける
風景と一緒に

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす