poem on chair
2013年5月18日土曜日
ゴドーを待ちながら、ゴドーは行く
笑い声が遠くで聞こえる
姿が見えないとき声は大きく
姿を見ると近いはずなのに何も聞こえない
現れた言葉の意味が本当なのかは知らない
でも現れたことは真実で
音も響きもどこかへ行ってしまったけれど
意味がほんとうであことを確かめるために
誰もがそうしているように私は待つ
そして意味がほんとうであるために
誰もがそうしているように私は行く
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傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく
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