2026年3月19日木曜日

点在する周遊軌道の断片について(ラブレター)

 


時間のそぐわない

永遠

慌ただしい音の

弔う昨日


呼ぶよ

呼ぶよ

呼ぶよ


いつか来る未来からの

君の声に

震え過ごした夏のこと


時が降る

巡り来る

春の前の愛しき君






2026年3月13日金曜日

ものがなしい漁師の手のひらに似ていた

歩道橋を抜けたあたり
黄色い貨物列車が象の親子にまぎれて
水浴びしている

打ち上げられたテトラポットは
ものがなしい漁師の手のひらに似ていた

三角屋根の下
幼い兄妹はねぼけまなこで
ピクニック用のクッキーを焼き
その香りははるか西域の寺院の軒にひそんでいた



2026年3月4日水曜日

 あの日写真に映る人々

バスに乗り地面に印を書き

浜辺て海を眺め

布団の中で眠る

胡桃の木を育て

中華鍋をふる

花は咲き

風は吹き

雨が降る

太陽は燃え

月は周回軌道を回る

命であり

縁起であるところの私もまた

森羅万象を

めぐるひとつの

空である

2026年3月2日月曜日

2026年2月15日
2026年2月20日
2026年2月21日

ああ、友よ
君のような優しさがあるだろうか

ああ、友よ
君のような白い骨が
僕にもうまっているのだろうか

心に君のあるとき集うとき
世界はまたやさしくうつくしく
過ごした日のことを懐かしく
思い出す時のことをいとおしく

早咲きの2月は
君に捧げられた

点在する周遊軌道の断片について(ラブレター)

  時間のそぐわない 永遠 慌ただしい音の 弔う昨日 呼ぶよ 呼ぶよ 呼ぶよ いつか来る未来からの 君の声に 震え過ごした夏のこと 時が降る 巡り来る 春の前の愛しき君