2020年7月8日水曜日

光景

部屋の中に列車の音が響く
私の知らない無数の人が
どこからか来てどこからかへ行く
部屋の中で煙草の煙が立つ
ドアからの風がそれを消し去って行く
ここへ光がさしてまたどこからかへ行く
私もまたどこからかへ
青空に溶けながら

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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす