白いシーツの上で泳ぐ
夕暮れの風が浜辺に風が吹く
からだについた砂をふりはらうと
キラキラと輝く
ネオンが街を眠らせない
香水の強い女が
紙袋を抱えて
点滅する信号の中に紛れた
溶け出した氷が
汗をかかせて出口をふさぐ
煙の立ち込める店内を
白黒にして水滴が映している
細やかな背中を撫でて
土地の味を憶えようとする
目を閉じながら私は
ひたすらに泳いでいる
夜があたりをつつんで
時間ばかりが唸っている
0 件のコメント:
コメントを投稿