2013年6月8日土曜日

今夜どれだけの美しいものが

今夜どれだけの美しいものが
この世界に溢れているのだろう
だが私の目に映るものは
すべてがくすみ精彩を欠いている
それは私が見てしまったから
この世に現れる美しいものの頂き
流れる風、薫り、景色
そのなかに包まれてしまったから
それはすでに過ぎ去ってしまった
だからこそ美しく想い出される
ああ、君よ 許してくれ
程遠い言葉で 君を詩うのを
ああ、君よ 許してくれ
程遠い言葉で 君を閉じ込めるのを

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poem on chair

僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair