poem on chair
2010年12月7日火曜日
死海
死海は静かで
輝いて美しく
空をたたえて
どこからともなく
吹く風すらも飲み込んで
ぼんやりと
私をみていた
2010年12月6日月曜日
街路樹
ネオン輝く街路樹に
大人着込んであなたと歩く
まがゆい光に潜んだ夜空が降り注ぎ
僕らは震える手のひら差し出した
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
痕跡
誰が来たのか 誰が去ったのか それはなんとなくなくなる なにがあって なにが終わったのか その痕跡すらなんとなくなくなる 私も誰かから この世界から なんとなくなくなっていく