2009年11月13日金曜日

とある老人へ捧ぐ

昔青年だった老人は
路地裏の小さな店に通い
止められながらも杯を傾け
共に過ごした歌を詠う

思い出は語らずとも
しわの間より風景がにじみ
若人の歩む道へ迷わぬようにと
標をたてる

街は静まり老人は
月明かり伸びゆく黄金の道を
自慢の帽子をかぶりなおし
軽快に去った

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  ああ、優しい世界が 花の美しい佇まいが 現れる 言葉はそうして歩く 染み付いて歌う そうして染み付いてゆく 慣れ親しんだ冬 浮遊 ぼくはあそびたい みんな知っている 君は誰かのもの 君の瞳に僕がいる 君がいる 美しい君がいる 世界が君を現し...