息苦しさを捨てて
月のない夜空の下を走るバス
恋人に抱きしめられて
自由に満たされた女の顔を
行きかう車の光が時おり照らし
やがて季節のように消えた
2009年10月23日金曜日
2009年10月15日木曜日
旅
それはどこからきたかわからない
六月の空が太陽に溶け出した夕暮れ
草の指を揺らす風が予感を運び
窓を開けた私の体へ入り込んだ
やがて血が騒ぎ
大地の香りを夢みた
少年時代の憧れが立ち上がる
母のひざ掛けに包まれ
故郷を後にした私は
雨の降るレンガの町並みを
砂漠をどこまでも歩いた
それは友人に宛てた手紙のように
見知らぬ人の顔の中に
愛する人の顔を見つけることと思い知る
浜辺に打ち寄せる波が
繰り返し繰り返し私に
何者であるかを問いかけ
私は呼吸をするたび答えようとする
新しい詩が生まれるたびに世界は
新しい解釈を与えられ
私はすすんでその中へ流れ込む
そしてわずかな灯が点灯する
六月の空が太陽に溶け出した夕暮れ
草の指を揺らす風が予感を運び
窓を開けた私の体へ入り込んだ
やがて血が騒ぎ
大地の香りを夢みた
少年時代の憧れが立ち上がる
母のひざ掛けに包まれ
故郷を後にした私は
雨の降るレンガの町並みを
砂漠をどこまでも歩いた
それは友人に宛てた手紙のように
見知らぬ人の顔の中に
愛する人の顔を見つけることと思い知る
浜辺に打ち寄せる波が
繰り返し繰り返し私に
何者であるかを問いかけ
私は呼吸をするたび答えようとする
新しい詩が生まれるたびに世界は
新しい解釈を与えられ
私はすすんでその中へ流れ込む
そしてわずかな灯が点灯する
2009年10月10日土曜日
2009年10月9日金曜日
2009年10月7日水曜日
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす