poem on chair
2009年8月14日金曜日
雫
雨上がりの朝
高枝から雫が落ちる時
蝉の四重奏が輝く蜘蛛の巣を弾き
葉が舞上がり
虫が跳ねる
太陽は大空へとゆるやかに飛び込み
森を鮮やかな緑に立ち上げる
運ばれる純錬な香りに導かれた
私の呼吸を
木々もまた歓迎するようにざわめいた
私の頬に身をゆだねた雫は
悠久の流れの中へ還っていった
私は後を追った
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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