2008年9月11日木曜日

思い出のように

決めてるの
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと

ジンライムを頼ませて
引き止めたのはあなたなのに

ピアノトリオのアンコールが
聞きたかったわけじゃない

季節はずれの大雨が
街を濡らしたからでもない

指先が綺麗だねと
あなたがみとれてくれたから

煙草を吸わないなあなたには
どうやら私は煙たいみたいね

決めてるの
あなたのもとを去るときは
思い出のように音もなくと

0 件のコメント:

季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす