poem on chair
2008年7月2日水曜日
光が呼びかけて
光が呼びかけるので
振り向くと
高層ビルの反射した夕日
目を下ろすと
シラフに身を包んだ乞食
初夏の風が
木々をざわつかせ
すずめが宙を飛び
吸殻が転がっていく
なんということのない
平凡な一日の夕方
私は公園のベンチに座る男
詩集を読み、本の裏表紙に言葉なんぞを書いている
光が呼びかけて文字を連ねた
見ているのか私を誰かが
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季節が来て 人ははなれて 風が吹く 冷たい手のひらで 去っていく 金魚 煙であればいい 背徳の館に 君の影が さす
傘
雨が降ると天気予報で聞いた 傘を持って出かけた でも、雨はぼくが屋根の下にいる間に降って だから、ぼくは濡れた路上の上を傘を持って歩いた ビルの間から木漏れ日みたいに陽が差して ぼくの世界はまっ白になったんだ それで、ぼくは持っていた傘を開いて 歩いたんだ ...
(タイトルなし)
遠くでカナリアがなく 叫ぶのか呼ぶのか 誰を誰かを 流れてくる言の葉と 空気と あなたの記憶 ああ、 私は 立ちたい 私は 立って歩きたい
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