夏が来る
君のいた夏が来る
春のあとに
秋のまえに
冬を思い出すように
君といた夏が来る
笑ったあとに
泣きだすまえに
虹を見つけたように
まだ、愛というものがわからなくて
誰かといるのがもどかしくて
明日はもっとこの世界と
仲良くやれるだろうか
月日が季節が時間が
ひとりだけで過ぎてゆく
ひとりでに過ぎてゆく
愛する愛を持っている
夏だから君を愛する愛を持っている
僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair