食べるものの
飲むものも
目に見えない病に侵されて
生きてくことを閉ざされている
外を歩くことも
語ることも
止められた世界のなかで
死ぬことを罪とする
空を消したのはなに
山を埋めたのはなに
海を怒らせたのはなに
耐える人々は震えて祈る
愛することさえ哀しみに飲み込まれ
寄り添うことさえ疑いに喰われていく
幻を信じることでしか生きられないのなら
やさしい幻を信じたい
幻の中から作り出された
やさしい幻を信じたい
2011年6月9日木曜日
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poem on chair
僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair