生きているのがつらいのです
後悔や過ちばかりが
心をよぎり
喜びやしあわせを
いくら投げ入れても
どうにもならないのです
なにかを始めては
続かず終わらず
また両親や周囲の人に
迷惑心配をかけ
あやふやな幻想ばかりを
追いかけて
草の寝息は聞こえない
髪はかさつき 目は悪く
鼻も悪く 口などは虫歯で臭く
脂肪のたまった体と
インキン 水虫
生きているのが楽しい訳はなく
金もなく 女もなく
心を病み明るさもなく
何の役にもたたぬ人と成り果てた
生きているのがつらいのです
眠りにつくとき
このまま死んでしまえたら
どんなにか楽かと思うのです
すみません 僕は
だめで愚かな人間です。
2008年8月26日火曜日
2008年8月25日月曜日
2008年8月24日日曜日
2008年8月22日金曜日
2008年8月16日土曜日
言葉
おはよう
僕はちいさな言葉に心を奪われた
あなたはちいさな言葉をたくさんいった
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
だから僕はあなたにちいさな言葉を贈った
あなたが好きです
そしてあなたはまたちいさな言葉をいった
ごめんね
あなたの口からこぼれたちいさな言葉たちを
僕はいつまでも忘れない
おはよう
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
ごめんね
僕は今 ちいさな言葉をひとつ見つけたよ
ありがとう
僕はちいさな言葉に心を奪われた
あなたはちいさな言葉をたくさんいった
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
だから僕はあなたにちいさな言葉を贈った
あなたが好きです
そしてあなたはまたちいさな言葉をいった
ごめんね
あなたの口からこぼれたちいさな言葉たちを
僕はいつまでも忘れない
おはよう
これ、きれいだね
ねえ、どうおもう?
ごめんね
僕は今 ちいさな言葉をひとつ見つけたよ
ありがとう
2008年8月1日金曜日
2008年7月30日水曜日
2008年7月18日金曜日
手紙
文字を書いている時間と
ポストまで歩いていく時間を
郵便屋がその土地の空気と一緒に
集めて、束ねて、送り出す
ゆらゆら、ゆられて
がたごと、ゆられて
旅をして
コトリと鳴いて
郵便受けであなたの帰りを待っている
月を見上げて
私と一緒に
ポストまで歩いていく時間を
郵便屋がその土地の空気と一緒に
集めて、束ねて、送り出す
ゆらゆら、ゆられて
がたごと、ゆられて
旅をして
コトリと鳴いて
郵便受けであなたの帰りを待っている
月を見上げて
私と一緒に
2008年7月11日金曜日
2008年7月8日火曜日
2008年7月7日月曜日
2008年7月4日金曜日
2008年7月3日木曜日
やわらかな声
思うにままならないことを
思い煩い時間ばかりが過ぎてゆく
お酒を飲んで、散歩して、本を読んで、映画観て
仕事して、誰かと話してても舞い降りる
忘れてしまえばいいのにと言われても
感じた気持ちさえ捨ててしまうようで
月日がたてば姿が変わって
うまく扱えるようになるのでしょうか
風のない静かな晩には
やわらかな歌が聞きたくなる
戻りたいとも忘れたいとも思わない
風のない静かな晩には
やわらかな声が聞きたくなる
やわらかなあなたの声が聞きたくなる
思い煩い時間ばかりが過ぎてゆく
お酒を飲んで、散歩して、本を読んで、映画観て
仕事して、誰かと話してても舞い降りる
忘れてしまえばいいのにと言われても
感じた気持ちさえ捨ててしまうようで
月日がたてば姿が変わって
うまく扱えるようになるのでしょうか
風のない静かな晩には
やわらかな歌が聞きたくなる
戻りたいとも忘れたいとも思わない
風のない静かな晩には
やわらかな声が聞きたくなる
やわらかなあなたの声が聞きたくなる
2008年7月2日水曜日
光が呼びかけて
光が呼びかけるので
振り向くと
高層ビルの反射した夕日
目を下ろすと
シラフに身を包んだ乞食
初夏の風が
木々をざわつかせ
すずめが宙を飛び
吸殻が転がっていく
なんということのない
平凡な一日の夕方
私は公園のベンチに座る男
詩集を読み、本の裏表紙に言葉なんぞを書いている
光が呼びかけて文字を連ねた
見ているのか私を誰かが
振り向くと
高層ビルの反射した夕日
目を下ろすと
シラフに身を包んだ乞食
初夏の風が
木々をざわつかせ
すずめが宙を飛び
吸殻が転がっていく
なんということのない
平凡な一日の夕方
私は公園のベンチに座る男
詩集を読み、本の裏表紙に言葉なんぞを書いている
光が呼びかけて文字を連ねた
見ているのか私を誰かが
2008年7月1日火曜日
2008年6月29日日曜日
2008年6月28日土曜日
給料日
昨日給料日だったのに
もう財布が空っぽだ
弁天様へお参りでもして帰ろうか
でも 供えのひとつもしなけりゃな
女だから
甘いもの 光り物
愛の言葉もいいかもしれない
でも やっぱ金だよな
ああ
飯を食えば金がいる
女を抱けば金がいる
神様拝むのも金がいる
そのうち息をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち糞をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち人を愛するのも
金がいるようになるのだろうか
心地よい風がこんなにも
木々を揺らしているというのに
もう財布が空っぽだ
弁天様へお参りでもして帰ろうか
でも 供えのひとつもしなけりゃな
女だから
甘いもの 光り物
愛の言葉もいいかもしれない
でも やっぱ金だよな
ああ
飯を食えば金がいる
女を抱けば金がいる
神様拝むのも金がいる
そのうち息をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち糞をするのも
金がいるようになるのだろうか
そのうち人を愛するのも
金がいるようになるのだろうか
心地よい風がこんなにも
木々を揺らしているというのに
2008年6月27日金曜日
供詩
なにかの支えになるような
友が自殺した女に寄り添える
仕事で人を裏切った男に届く
そんな詩を
空へもぐり
緑を浴び
水を聴き
考えたのだが
ちっぽけな私からは
出てこない
ついにはこうして
まず文字を連ねて・・・
過去は戻らぬのだと
取り返しがつかぬのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときにぼんやりとしてしまう
未来は 明日は
決まってなどないのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときに知ったように思ってしまう
祈りがいらだちをしずめ
正しき草の道を示す
与えられた手を持って分け進む
正しき草の創造の道を指し示すのだ
その手の痛みを喜びとし
その体の臭気を慰めとし
その心の傷を誇りをせよ
恐れず生きるのだ
地球のように
友が自殺した女に寄り添える
仕事で人を裏切った男に届く
そんな詩を
空へもぐり
緑を浴び
水を聴き
考えたのだが
ちっぽけな私からは
出てこない
ついにはこうして
まず文字を連ねて・・・
過去は戻らぬのだと
取り返しがつかぬのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときにぼんやりとしてしまう
未来は 明日は
決まってなどないのだと
はっきりわかっているにもかかわらず
ときに知ったように思ってしまう
祈りがいらだちをしずめ
正しき草の道を示す
与えられた手を持って分け進む
正しき草の創造の道を指し示すのだ
その手の痛みを喜びとし
その体の臭気を慰めとし
その心の傷を誇りをせよ
恐れず生きるのだ
地球のように
2008年6月26日木曜日
蝶
蝶が飛んでいる
飛べるのになんとはかない
手のひらで
いとも簡単に消えていく
世界の秩序に逆らわず
飛べるように生まれてきた蝶は
舞い飛ぶ 先にも 後にも
純粋な軌跡が描かれていく
僕ら人間の
飛べもせず歩いた歴史の
たどたどしさよ
蝶よ おまえには
神の声が聞こえるか
飛べるのになんとはかない
手のひらで
いとも簡単に消えていく
世界の秩序に逆らわず
飛べるように生まれてきた蝶は
舞い飛ぶ 先にも 後にも
純粋な軌跡が描かれていく
僕ら人間の
飛べもせず歩いた歴史の
たどたどしさよ
蝶よ おまえには
神の声が聞こえるか
2008年6月25日水曜日
時の芳香~友へ~
洗濯物の揺れる影が
風とともに部屋に入り込み
疲れ横たえた君の体を
猫がじゃれるようにゆする
寝息を立てる君の顔に浮かぶ
悲しみと喜びの年輪
この部屋に満ちるのは
君と出会ってから今まで積み重ねた
すばらしき時の芳香
風とともに部屋に入り込み
疲れ横たえた君の体を
猫がじゃれるようにゆする
寝息を立てる君の顔に浮かぶ
悲しみと喜びの年輪
この部屋に満ちるのは
君と出会ってから今まで積み重ねた
すばらしき時の芳香
2008年6月24日火曜日
メール
深夜、あなたからのメッセージ。
短い感謝の文が心を揺さぶる。
愛する人からの言葉ほど心強くするものはない。
僕があなたを愛するように
あなたも誰を愛しているのですね。
あなたの幸せを願っています。
言葉をありがとう。
短い感謝の文が心を揺さぶる。
愛する人からの言葉ほど心強くするものはない。
僕があなたを愛するように
あなたも誰を愛しているのですね。
あなたの幸せを願っています。
言葉をありがとう。
2008年6月22日日曜日
愛について
愛は永遠と君は言う
愛はまやかしと君は言う
愛は未来と君は言う
愛は
日々汚れ
汚れを落とし
しわをのばして
きれいにたたむ
そして風の強い日つつんでくれる
3丁目のクリーニング屋の娘の
洗ったシャツに他ならない
2008年6月17日火曜日
2008年6月15日日曜日
2008年6月13日金曜日
2008年6月12日木曜日
日付
日付が365日しかないから
何年たとうが忘れるなよといわんばかりに
その日がくる
誕生日や記念日など
心躍る日ばかりだけでは
あるまい
生きていれば
悲しく途方にくれ
後悔で押しつぶされそうな日もある
でも、すべては過ぎたこと
同じ日は二度と繰り返さない
ただ新しい今を精一杯生きるのだ
何年たとうが忘れるなよといわんばかりに
その日がくる
誕生日や記念日など
心躍る日ばかりだけでは
あるまい
生きていれば
悲しく途方にくれ
後悔で押しつぶされそうな日もある
でも、すべては過ぎたこと
同じ日は二度と繰り返さない
ただ新しい今を精一杯生きるのだ
2008年6月11日水曜日
労働
薄暗い地下の部屋に
同じ服の同じ目をした人がいる
自由を金と引き換えて今日を生きる
夢を保証と引き換えて今日を生きる
大勢いるのに孤独な人がいる
俺も大勢の中で同じ服を着て
同じ目になるだ明るい明日のために
そうしなければ
夢も自由もない。生きてもいけない。
映画を見ることも女を抱くこともない。
この
金に征服されたまばゆい世界と、
おびえきった俺の心では!
ファック!
叫ばせてくれ
ファック!
同じ服の同じ目をした人がいる
自由を金と引き換えて今日を生きる
夢を保証と引き換えて今日を生きる
大勢いるのに孤独な人がいる
俺も大勢の中で同じ服を着て
同じ目になるだ明るい明日のために
そうしなければ
夢も自由もない。生きてもいけない。
映画を見ることも女を抱くこともない。
この
金に征服されたまばゆい世界と、
おびえきった俺の心では!
ファック!
叫ばせてくれ
ファック!
2008年6月10日火曜日
2008年6月9日月曜日
2008年6月8日日曜日
2008年6月6日金曜日
2008年6月5日木曜日
祝詞2
幽玄の彼方より迷いくる
甲殻の羽音の明滅した希望が
前兆なく抱擁し
牛革の伝統を放棄し忘却するのだ
犠牲の微笑が就寝し
静寂の上蓋が別離を興す
しかし然として雪崩を踏みしめるのは
感得しているからなのだ残忍な歓喜を
眼球の行方の砂塵を行く呼吸
覚者の表層を3番手の端にて掘る
警笛の椅子、いや傘、いや、石が
蛾の訓戒を
甲殻の羽音の明滅した希望が
前兆なく抱擁し
牛革の伝統を放棄し忘却するのだ
犠牲の微笑が就寝し
静寂の上蓋が別離を興す
しかし然として雪崩を踏みしめるのは
感得しているからなのだ残忍な歓喜を
眼球の行方の砂塵を行く呼吸
覚者の表層を3番手の端にて掘る
警笛の椅子、いや傘、いや、石が
蛾の訓戒を
2008年6月4日水曜日
祝詞
紫の月光が揺らめく海面を燃やし
突き刺さる振動が血液を沸き立たせ
祈りをささげられたマリア像の瞳に反射する
残像を払拭しわが身へ近寄せる
裂けた海溝の壁面に刻まれた
生命の慟哭に彩られ
混迷の果てより立ち上る
無数の感触と痙攣し続ける指先
漂流する鼓膜に届く
摩擦の悲鳴と快楽の解釈
掌握された星のかけらの
閃光を受け入れ噴出する歯車
虚構の空に呪われた旋律
蜘蛛の露の疾走と失踪
仕掛けの人形の手のひらで
転がる金色玉や勾玉
突き刺さる振動が血液を沸き立たせ
祈りをささげられたマリア像の瞳に反射する
残像を払拭しわが身へ近寄せる
裂けた海溝の壁面に刻まれた
生命の慟哭に彩られ
混迷の果てより立ち上る
無数の感触と痙攣し続ける指先
漂流する鼓膜に届く
摩擦の悲鳴と快楽の解釈
掌握された星のかけらの
閃光を受け入れ噴出する歯車
虚構の空に呪われた旋律
蜘蛛の露の疾走と失踪
仕掛けの人形の手のひらで
転がる金色玉や勾玉
2008年6月3日火曜日
2008年6月2日月曜日
2008年6月1日日曜日
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poem on chair
僕たちのいくつかの言葉について 僕たちのいつかの言葉について ここへのせる たゆたう からだの ひとつのように 椅子へ腰かける穏やかな老人のように poem on chair